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sketch697

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4月10日

桜の薄紫色と快晴の青空色の組み合わせは美しいと思うのですが、水彩でこの組み合わせを上手く表現するのは意外に難しく、

何度も失敗を繰り返していて結局空を塗らないことが多くなっています。

それはおそらく、本来桜は限りなく白に近い明るさをもつ色で、青空色に対してもあくまで明るい色でなくては印象を損なうのでしょう。

しかし、桜は同時にその無数の花のボリューム感が重要ですが、絵の表現上、平面にすぎない画面にボリュームを与えるため、

どうしても薄紫色が実際よりも濃くなりがちです。その濃くなった薄紫色とバランスをとろうとすると、青空色もまた濃くならざる得なくなります。

しかし濃すぎる青空は色面として重くなり易く、輪郭も硬くなり易くなります。

日本画の絵の具なら、望みの青空をつくってから望むだけ桜の花を加えて行く方法も選択できますが、水彩絵の具では困難です。

なにかいい方法はないものか、研究の余地ありです・・・。